登記事項証明書(昔でいうと登記簿謄本)は取る方法によって費用が違うことをご存じですか?
司法書士には常識でも一般の方が知っているとは限らないので書いてみます。
※2018年7月11日、現在の金額に修正しました。
問題
登記取造(とうきとるぞう・仮名)さんは会社から住宅手当を受けるために自宅マンションの登記事項証明書が1通必要になりました。
自宅マンションは大阪市にあります。
法務局は大阪法務局北出張所が一番近くて、電車代は片道230円かかるとします。
次のうち、どの方法が一番安く取得できるでしょうか?
1 法務局に行って紙の請求書を窓口に出して取る。
2 紙の請求書を法務局に郵送して、登記事項証明書を自宅に郵送してもらう。
3 インターネットで請求して、登記事項証明書を法務局まで取りに行く。
4 インターネットで請求して、登記事項証明書を自宅に郵送してもらう。
正解
正解は4のインターネットで請求して、登記事項証明書を自宅に郵送してもらうです。
1は1,060円
2は760円
3は960円
4は500円かかります。
解説
解説します。
引用元:法務省:登記手数料について
1 法務局に行って紙の請求書を窓口に出して登記事項証明書を取ったとき
この場合1,160円かかります。
(登記事項証明書1通700円+往復電車賃460円)
この場合、1,060円かかります。
(登記事項証明書1通600円+往復電車賃460円)
平成23年3月31日以前は、1通1,000円だったことを考えれば安くなったものです。
法務局で請求するなら、証明書自動発行機で請求すると早いですよ。
以前の記事をご参照下さい。
2 紙の請求書を法務局に郵送して、登記事項証明書を自宅に郵送してもらったとき
この場合、860円かかります。
(登記事項証明書1通700円+80円切手が2枚)
この場合、760円かかります。
(登記事項証明書1通600円+80円切手が2枚)
登記事項証明書請求用紙は法務省のホームページからダウンロードできます。
引用元:各種証明書請求手続:法務局
費用は収入印紙(郵便局で買えます。)を請求用紙に貼って収めます。
請求書を郵送で送り、登記事項証明書も郵送で送ってもらうので郵送時間がかかります。
3 インターネットで請求して、登記事項証明書を法務局まで取りに行くとき
この場合は1,010円かかります。
(登記事項証明書1通550円+往復電車賃460円)
この場合は960円かかります。
(登記事項証明書1通500円+往復電車賃460円)
登記事項証明書代自体はこの方法で取得するのが一番安いのですが、電車賃がかかってしまいます。
法務局の近所に住んでいて電車賃がかからない方ならこの方法がベストですね。
費用を納付後だいたい30分くらいで発行してくれています。
ちなみにうちは、法務局まで徒歩5分ですのでこの方法で取得することが多いです。
法務局にうち専用の私書箱があり、インターネットで請求するとその箱に入れて置いてもらえます。
鍵付きです。
4 インターネットで請求して、登記事項証明書を自宅に郵送してもらうとき
この場合は登記事項証明書代570円のみです。
この場合は登記事項証明書代500円のみです。
郵送代込です。
普通に計算すると、500円+切手代80円の580円はかかるはずなのに、かなりお得になっています。
16時までに費用を納付すると普通郵便でもだいたい翌日に届いています。
(2018年7月時点の情報です)
インターネットで請求する方法について
インターネットで登記事項証明書を請求する方法について次の記事で紹介しています。
おしまい