最近は、インターネット上で簡単に情報が手に入る様になったからか、ご自身で作成された遺産分割協議書をお持ちになる方が増えました。
拝見して、「おしい!」と思ってしまうのは、不動産の記載の仕方です。
登記名義を変更するために法務局へ提出する遺産分割協議書には、登記簿の記載通りに不動産を記載する必要があります。しかし、その不動産の住所を書かれている方がけっこういらっしゃいます。
では、登記簿の記載通りに不動産を記載するって、具体的にどうしたらいいのでしょうか。
一戸建ての建物の場合
例えば、登記事項証明書が次の内容だったとします。(架空の物件です)
「表題部」欄の赤枠で囲んだ、所在、家屋番号、種類、構造、床面積を見て、次のように書けばOKです。
所 在 大阪市北区西天満三丁目5番地18
家屋番号 5番18
種 類 居宅
構 造 木造スレートぶき2階建
床 面 積 1階 40.00㎡
2階 40.00㎡
注意点
- 登記情報提供サービスで取得した情報だと、床面積欄の㎡の下に「:」の記載があるように見えますが、これはコロンではなく、㎡のライン(点線)だとお考え下さい。
- 実際、登記事項証明書だと点線で表記されています。不動産の表示を記載する際には、「40.00㎡」のように、小数点「.」で記載していただければ問題ございません。
自分で名義変更の登記をやりたくなったときに見るべき書籍
遺産分割協議書を自分で作ったら、登記も自分でやりたくなるかもしれません。
東京の司法書士さんが書いた書籍です。
「書類集め」から「名義変更登記」まで一般の方にもわかりやすい言葉で丁寧に書かれています。
友達から「(司法書士のおまえには悪いけど、)自分で相続の登記をやりたいねん。いい本ない?」と聞かれたら、私はこの本を紹介します。
「時間はたっぷりあるから、登記も自分でやってみたい!」
というあなたはこの本を参考に挑戦してみてください。
「読んだけど自分には無理だよ~」
「自分でやる時間なんて全然ないよ~」
というあなたは、お近くの司法書士までお気軽にご相談ください。